トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)です。
今回は、ableton liveを使った「ハイハットのグルーヴをコントロールするテクニック」を3つ新たにご紹介します。
一つずつ効果を聴けるように音源をアップしているのでぜひ最後までご覧ください。
その1はこちら。

ハイハットのグルーヴをコントロールその2
ハイハットの打ち込みのグルーヴをコントロールする方法はいくつかありますが、今回は「MIDIの位置を入れ替える」「サイドチェインを使う」「ビートリピートを使う」という3つのテクニックをご紹介します。
前回に作ったフレーズ
前回に作ったフレーズがこちらになります。
こちらの作り方はこちらからご覧ください。

MIDIの位置を入れ替える
「MIDIの位置を入れ替える」ことによって、グルーヴをコントロールすることができます。
元のフレーズのMIDIです。
4小節のフレーズになっています。
1小節目の4拍目を選択します。
画面左側にある「Rev」という所を押してください。
そうするとMIDIの位置が入れ替わります。
これを3小節目の4拍目にもやります。
次に4小節目の2拍目のこの部分を選択します。
先ほどと同じようにリバースさせます。
最後に4小節目の4拍目を選択して同じようにリバースさせます。
そうするとこんな感じになります。
元のフレーズとは違った雰囲気が出て良いですね!
サイドチェインを使う
「サイドチェインを使う」ことによってグルーヴをコントロールすることができます。
「オーディオエフェクト」の「Compressor」を選択してインサートします。
「Compressor」という文字の左にある三角の部分をクリックします。
そうすると画面が拡張されて「Sidechain」という項目が現れるのでクリックして「黄色」にします。
「Sidechain」の下にある「AudioFrom」という項目をクリックして「Kick」を選択します。
詳しい仕組みは省きますが、こうすると「キックが鳴った瞬間にハイハットの音量を下げる」ことができます。
次に画面右側にある「Thresh」という項目の下にある矢印をクリックして下にさげます。
今回は「-28db」まで下げてみます。
そうするとこんな感じになります。
サイドチェインしてない状態。
ハイハットにウネリが出たのが伝わっていますでしょうか?
今回はやりませんでしたが、「Ratio」「Attack」「Release」「Thresh」のパラメーターをイジルとウネり具合が変わるので色々と試してみてください。
ビートリピートを使う
「ビートリピート」というオーディオエフェクトを使ってグルーヴをコントロールします。
「オーディオエフェクト」の「Beat Repeat」をインサートします。
ビートリピートを使うとトリッキーな効果を演出することができるのですが、これだと若干くどい感じがあるので、オートメーションを使ってエフェクトが掛かるタイミングを調整してみます。
アレンジメントビューに4小節のフレーズにしてある状態の画面です。
コンピュータキーボードの「A」を押してオートメーションの画面を表示させます。
画面右側にどのパラメーターをオートメーションさせるか選択する場所があるので、「Beat Repeat」「Device On」を選択します。
2小節目にのみ「Beat Repeat」がオンになるようにします。
そうするとこんな感じになります。
部分的にフレーズがトリッキーになって面白いと思います!
まとめ
「MIDIの位置を入れ替える」「サイドチェインを使う」「ビートリピートを使う」というテクニックを使うことでハイハットのグルーブをコントロールすることができます。
元のフレーズ。
1.MIDIの位置を入れ替える
2.サイドチェインを使う
3.ビートリピートを使う
数値などはあくまで目安なので、色々と試して「気持ち良い」と感じる所を探してみてください。
簡単にできるのでぜひ皆さんも真似してみてください。
この記事がAbleton liveの使い方として参考になれば幸いです。
それでは。トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)でした。
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