トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)です。
DAWを購入してから何となく操作方法が分かってきたものの「そもそも曲の作り方がよく分からない…」とつまづいていませんか?
そんな方には教則本を読むことをオススメします。
「よく分からない…」と空のプロジェクト画面を見ながら頭を抱える時間を短縮できます。
今回は「Ableton Liveによるトラックメイキング」という本をご紹介します。
Ableton Liveによるトラックメイキング
DTMやAbleton Liveの基本的な解説に加えて、「Dubstep」「Hip Hop」「Electronica」「EDM」「Techno」の作り方を解説してくれています。
一連の流れに合わせた音源がSoundcloudにアップされているので、少しずつ確認しながら読み進めていくことができます。
DAWの操作は分かってきたけど、曲作りの方法がよく分からないという方にオススメの本です。
どういった内容が書かれているのか紹介していきます。
1.DTMの基礎知識
▼DTMを始める前に
▼DAWを使った音楽制作の流れ
▼DTMに必要な機材およびソフトは?
▼エフェクターとミキサーの基礎知識
▼各種サイトの利用
「DTMで何ができるのか、何が必要か」といった基本的な所が解説されています。
コンプレッサー等のエフェクトの解説なんかも載っていますが、文面のみによる解説なのでちょっと分かりづらいかもしれません。
序章としてtofubeatsさんのインタビューも載っています。
2.Ableton Liveの基礎知識
▼インターフェース解説
▼クリップを使いこなす
▼デバイスとは?
▼トラックの録音と編集の基礎
▼アレンジメントビューでのお役立ち機能
▼クリップを移動するとエンベロープも動いてしまう
Liveでどういったことができるのか、大まかにですが解説が載っています。
この辺に関してはこちらの書籍の本が分かりやすいと思いました。
※レビュー記事書いてます。
-Ableton Live10攻略BOOKは初心者マストバイ-

3.Dubstep トラックの制作
▼ABOUT DUBSTEP
▼リズム音を選び、BPM140でビートを作る
▼サブべース&音程のあるバスドラ
▼ウォブルべースの作リ方
▼パッドやシーケンスで雰囲気を作る
▼思い切り派手なドロップの作り方
▼ボーカルを魅力的に加工する方法
▼Post Dubstepのリズムとサウンド
▼Minimal DubやRoots Dubに使える音色やエフェクト
ダブステップに関する制作フローが大まかに見られます。
ワブルベースの作り方も載っていますが、skrillexのようなバッキバキなタイプでは無いです。
あくまで基本的な仕組みの解説になります。
著者【横川理彦】さん
4-D、After Dinner、P-Model、Metrofarceなどを経て現在ソロ。
生楽器とコンピュータを併用してライブ活動中。
即興演奏やDAWについてのワークショップも多数。
Ableton Liveに関する書籍を他にも執筆しています。
4.Hip Hop トラックの制作
▼ABOUT HIP HOP / TRAP
▼ヒップホップのビートメイキング
▼べースとウワネ夕を足す
▼MIDIデー夕を効率的に利用する
▼シーケンスを組む
▼ミックス作業Part1 エフェクターについて
▼ミックス作業Part2 トラックのグループ化とセンドリターンの使い方
▼2ミックスファイルの書き出しとマスタリング
▼既成曲からDeep HouseやR&B、Nu Jazzのコードワークを作る
ヒップホップに関する制作フローが大まかに見られます。
ループサンプルを加工したウワネタの作り方が載っています。
曲全体を通した展開の考え方の解説もあります。
著者【KABEYAM】さん
都内を拠点にラップトップ・ライブ、DJなどで活動中。
「サウンド&レコーディング・マガジン」には、機材レビューやCDレビューなどをたびたび寄稿している。
また、映画やドラマなどの映像作品全般のサウンドデザインを生業としてる。
5.Electronica トラックの制作
▼ABOUT ELECTRONICA
▼土台となるドラムトラックを固める
▼アディショナルドラム&パー力ッション
▼複雑なべースラインを半自動演奏させるテクニック
▼メロディは個性的なサウンドを目指そう
▼ポップスとはちょっと違うコードの使い方
▼DAWの整理整頓とルーティングの基礎
▼ミックスのポイント~音圧上げ
▼マイクロスコピックサウンドやClick Houseの音作り
エレクトロニカに関する制作フローが大まかに見られます。
複雑なドラムパートの作り方が載っています。
ベースラインを半自動で演奏させるテクニックの解説もあります。
著者【竹内一弘】さん
2010年にウェアラバウツ・レコーズを立ち上げ国内外のアーティストを発掘。
マスタリング・エンジニアとしてもフル回転中。
音楽関連の著書多数。
Ableton Live,ミキシング,音楽理論に関する書籍を他にも執筆しています。
6.EDM トラックの制作
▼ABOUT EDM
▼シンプルながらパワフルなビートメイキング
▼トラック成功の鍵を握るべースライン
▼シンセのコードバッキング
▼EDMの定番サイドチェインコンプレッサー
▼ストリングスパートとSE
▼ボーカルでリミックス的に遊ぼう
▼目標を定めてミックス~音圧上げ
▼Deep House、Nu jazz、Detroit Technoのハーモニーを作る
EDMに関する制作フローが大まかに見られます。
シンプルでパワフルなビートの作り方が載っています。
EDM定番のサイドチェインコンンプレッサーの解説もあります。
著者【齊藤義典】さん
日本大学芸術学部音楽学科情報音楽コースを卒業。
TRI-FORCE、OCTO名義で楽曲をリリース。
電子音楽教室「TACMI.ST」を運営中。
7.Techno トラックの制作
▼ABOUT TECHNO / TECH HOUSE
▼トラックを作る手がかり=テクスチャー
▼Roland TR-909を使ったビートメイキング
▼Operatorでべースを作る
▼Simplerを使ってウワモノを作ろう
▼テックな感じを出すシンセ&エフェクト術
▼音の引き算・足し算で考える!展開の付け方
▼ミックスダウンしてしてトラックを仕上げる
▼Beat RepeatでAutechreやOvalのグリッチサウンドを作る
▼エンベロープだけコピーしたいのに波形もコピーされてしまう
▼Liveセットを共有したらサンプルが不足していて再生できな
▼数日前にスケッチとして制作したLiveセットが見つからない
テクノに関する制作フローが大まかに見られます。
テクスチャー素材を利用した曲作りのスタート方法が載っています。
テック感を出すためのシンセサイザーのテクニックの解説もあります。
著者【Koyas】さん
アーティスト/レーベルpsymatics主宰/Ableton認定トレーナー/Ableton Meetup Tokyoオーガナイザー。
DJ Yogurt、CD HATAと共に数々の作品をリリースし、Fuji Rock Festivalをはじめとする様々なフェスにも出演している。
まとめ
DAWの操作は分かってきたけど、曲作りの方法がよく分からないという方にオススメの本です。
「Dubstep」「Hip Hop」「Electronica」「DEM」「Techno」の作り方を解説してくれています。
大まかな制作フローが見られるので参考になる所が多いと思います。
ですが、全てのことが細かく書かれているわけではありません。
ページの都合上写真が無く「この設定どうやっているの?」というところもありました。
手順が若干飛ぶこともあるので混乱する時もありますが、「そこは自分で手を動かして色々と試してみてね」というメッセージなはずです。
また、独学で何となく使ってる人にも知らなかったTipsが見つかると思います。
この本があれば時間をかなり節約することができます。オススメです。
この記事が「Ableton Liveによるトラックメイキング」を買おうか悩んでいる人に参考になれば幸いです。
それでは。トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)でした。
ableton liveに関する記事一覧はこちら。
Youtubeに無料で使えるトラックをアップしています。
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