【レビュー】EWS/Tri-logic Bass Preamp 3

 

トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)です。

 

ベーシストの皆さん、プリアンプは何を使っていますか?

対バンの人とは「プリアンプ何使ってますか?」と盛り上がるくらいベース用のプリアンプはポピュラーな存在ですよね。

ベースの専門誌「ベースマガジン」でも度々と特集が組まれています。

今回は僕のオススメのベースプリアンプ「EWS/Tri-logic Bass Preamp 3」について記事にしました。

結論を先に言うと、クリーンなサウンドを求めている方にオススメです。

サンズアンプベースドライバーなどの味付けが濃いめのプリアンプの後ろに繋いで細かい補正を行うのにピッタリです。

主役にはならないけど名脇役。といった感じです。

周りに使っている人をほとんど見たことがなく被らないのも良いです。

 

では、早速レビューしていきたいと思います。

 

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・外観

グレーを基調としたシンプルなデザインです。

かっこいいので足元に置きたくなるデザインですね。

ツマミがたくさんありますが、使い方は全然難しくありません。

詳しくは次に解説していきます。

 

・各パラメーターの解説

「音量」「中域」「低域」「高域」と、4つのセクションに分けれています。

 

1.音量のセクション

-Volume-

音量の調整。

 

-Mini Switch-

クリーンブーストモード(NORMAL)とハイゲインモード(HI GAIN)の切り替え。

ハイゲインモードにしてゲインをブーストすると、ほんのりコンプ感の効いたサウンドになります。

マックスまでブーストすると僅かにドライブします。

 

-Gain-

クリーンブーストモード+18db、ハイゲインモード+24dbのブーストが出来ます。

 

2.中域のセクション

このプリアンプの目玉機能です。ミドルのブースト/カット周波数を選ぶ事が出来ます。

-Middle-

±10dbでブースト/カットが出来ます。

 

-Frequency Knob-

250Hz〜3kHzの間でミドルの周波数を選択する事が出来ます。

他のパートと被っているパートを探してカットすると音のすみ分けが出来て良いですね。

パンチが足りない時にブーストするのも良いかと。

 

3.低域のセクション

-Bass-

±15dbでブースト/カットが出来ます。

下にあるミニスイッチで40Hz/80Hzの切り替えが可能です。

4弦の開放がボワつく時に40Hzにしてカット。

ベースとバスドラムが被っていると感じた時に80Hzにしてカットするのがオススメの使い方です。

 

4.高域のセクション

-Treble-

±15dbでブースト/カットが出来ます。

下にあるミニスイッチで4kHz/8kHzの切り替えが可能です。

ピック弾きやスラップのアタック感の調整に重宝します。

 

・内部ディップスイッチ

裏蓋を取ると2つのディップ式のスイッチを操作出来ます。

 

一つ目 入力レベルの切り替え

出力が大きいハイパワーのベースは「Pad」に選択すると良いです。

出荷時は「Normal」になっています。

 

二つ目 動作電圧

9VDCと18VDCによる電圧を選択出来ます。

18VDCの方が9VDCに比べて歪みが少なくワイドレンジですが、消費電力が大きので電池で動作させる場合は注意が必要です。

出荷時は「18VDC」になっています。

ちなみの消費電流は、9VDC駆動時 : 3.3mA、18VDC駆動時 : 6.6mAとなっています。

 

・ワイドレンジでクリアな音質

ハイゲインモードにしてゲインを最大までブーストすればほんのりドライブしますが、基本的にはクリスタルクリアな音の印象です。ガッツリは歪まないです。

ゲインをブーストせずにEQがフラットだと、バイパスした時とほとんど音質が変わりません。

ノイズはほぼ無く、内部で18Vに昇圧しているのでレンジ感が広くて余裕のある印象です。

効果は一見地味ですがかなりの優等生サウンドで、現場での音質補正にもバッチリです。

ハイゲインモードにしてブーストすると少しだけコンプがかかったようなサウンドになり弾くやすくなるので、ほーんの少しコンプ感が欲しい方にも良いと思います(単体のコンプレッサーのエフェクターのように細かい調整は出来ないので過度な期待はしないで下さい)。

 

・濃いめの味付けには向かない

サンズアンプベースドライバーやMXR Bass D.I.のような濃いめの味付けでキャラクターを付加したい方にはオススメしません。

補正で抜群の効果を発揮するタイプです。

なので、サンズアンプベースドライバーやMXR Bass D.I.のようなプリアンプの後ろに繋いで、もっと細かい所まで音作りを追い込むのにはもってこいです。

または、アクティブのベースを使っていて内蔵のプリアンプで調整出来ない所を、このプリアンプで補正するのもオススメです。

 

・まとめ

クリーンなサウンドのプリアンプを求めている方に「EWS/Tri-logic Bass Preamp 3」はかなりオススメです。

サンズアンプベースドライバーなどの味付けが濃いめのプリアンプの後ろに繋いで細かい補正を行うのにピッタリです。

主役にはあまり向かないけど、縁の下の力持ちな名脇役としてあなたのサウンドをサポートしてくれることでしょう。

 

サウンドハウスで見る

 

サウンドハウス

 

それでは。トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)でした。

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