トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)です。
以前にこういった記事を書きました。
-【プチレビュー】RolandのTR-8Sの良い所とイマイチな点-

trap系のトラックを作るようになって「本家808サウンド」に興味が出たので購入しました。
「音が良い!」と使っていましたが、操作感が自分には合わず売却してしまいました。
今回はその理由について記事にしました。
RolandのTR8-Sを売却した話と理由
RolandのTR-Sはこんな感じの機材です。
リズムマシンですが、サンプルをインポートすることもできるのでグルーヴボックス的な使い方も可能です。
これで数曲作ってみたのですが、イマイチだと感じるようになってきた理由を紹介していきます。
ステップオートメーションが面倒
これが一番のネックでした。
例えばですが、1,2,3,4拍目の頭にステップを入力しているフレーズがあったとします。
そこに、2拍目だけピッチを上げるオートメーションを設定します。
そうすると3,4拍目のピッチも上がってしまい、次のループの1拍目にもオートメーションがかかってしまいます。
結局全ての音のピッチが上がってしまうので、3拍目に元に戻すためのオートメーションをわざわざ設定しなければなりません。
これがかなり面倒というか、肩透かしを食らう気分になります。
トラップ系のトラックはハットやスネアのピッチを細かくイジるのでサクサク進まず、このタイムラグがストレスでした。
ベロシティーを細かく設定したい時は地獄です(笑)
ツマミにセンタークリックが無い
SWINGを除いたツマミには「センタークリック」がありません。
なので、「センター」にツマミを合わせたい時に中々上手くいかない時があって困惑しました。
「細かい事は気にするな!」的な設計思想なのかもしれませんが、センタークリックは付けて欲しかったです。
808スネアのピッチを変えられない
808スネアのピッチが変えられません。
DAWのアナライザーでも確認したのですが、「Tune」という項目を設定しても「ピッチ」には変化が無く「トーン(音色)」が変わります。
サンプルのスネアを使えば良いのかもしれませんが「ACBサウンド」で作られた808スネアのピッチを変えたかったのです。
そもそもTR-808のスネアのパネルには「Tune」という項目は無く「Tone」になっているのでオリジナルモデルに反するのかもしれませんが…
ベロシティーのデフォルト値を設定できない
ステップ入力をする時のベロシティーがデフォルトだと「80」になっているのですが、これを設定することができません。
DAWのデフォルトが「100」なので、これに合わせて「100」で打ちたいです。
何となく気持ち悪いんですよね。
8小節だと足りない
TR-8Sのプロジェクト概念ですが「PATTERN」「KIT」「VARIATION」というのがあります。
「PATTERN」というのは「曲」みたいなもので、その中に「KIT」という「音色」に関するものと、「VARIATION」といって「A〜Hの8つのフレーズのバリエーション(各1小節)」が格納されているイメージです。
「A〜Hの8つのフレーズのバリエーション(各1小節)」ということは、パターン内で組める最大小節数が「8小節」となります。
8小節で一塊のフレーズを作る場面に出くわすと、それでもうパターン内で組めるバリエーションを使い切ってしまい、新たにフレーズのバリエーションを作ることが出来ません(フィルインを除く)。
別のパターンにスムーズにリアルタイムで移行できるので、それを駆使すれば小節数を増やしていくことはできますが、そうなると操作が複雑になり過ぎるので却下しました。
まあ、これ以上のことをやりたければ「DAWを使え」って話ですよね…
音はマジで良い
操作性は自分には合いませんでしたが、音はメチャ良いです。
音の立体感やスピード感は、市販されているTR系のサウンドパックとは全然違います。
まとめ
ROLANDのTR-8Sは、音はかなり良かったのですが、操作感が自分には合わなかったので売却してしまいました。
楽器は買ってみないと分からないことがありますね。
ハードウェアは売れるので、売却資金を元手に別の機材を購入しようと思います。
この記事がROLANDのTR-8Sを購入しようか検討している方の参考になれば幸いです。
それでは。トラックメイカー/ベーシストのTAKUTO(@takutobeatz)でした。
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